Pardotにおけるプロスペクトとリードor取引先責任者の同期の仕組み

By | July 1, 2022

前書き:人物情報の一意性

・Pardotにおいてプロスペクトの一意性は「メールアドレス」によって担保される(※「1 つのメールアドレスに対して複数のプロスペクトを有効化(いわゆるAMPSEA)」がOFFという前提)

・Salesforceにおいてリードor取引先責任者の一意性は「レコードID」によって担保される

→従って、プロスペクトとリードor取引先責任者の関係は1:nとなり得る

「同期ロジック」の問題

ここで、「Pardotプロスペクトと同一の人物に関するレコードがSalesforce側に複数ある場合、プロスペクトの同期先となるSalesforceはどのようにして決定されるのか?」という疑問が生じ得る。

Pardot→SFのプロスペクト「同期ロジック」は以下の通り。

端的に言えば、「CRM ID > メールアドレスの順に照合が行われる」ということである。

また周知の通り、プロスペクトにユーザが割り当てられていないと、新規プロスペクトが流入してきてもリードが作成されない(なので、Pardotフォームやフォームハンドラーには「ユーザ割り当て」の完了アクションを設定するのが定石である。といっても勿論、個々の完了アクションでは個別的なアクションのみを設定し、汎用的な処理はオートメーションルールに巻き取らせるといった実装方針もあり得る。いずれにせよポイントはCRMへの同期にあたり遅かれ早かれプロスペクトにはユーザを割り当てる必要があるということである。)

SF→Pardot方向の同期

「Salesforce でプロスペクトがリードまたは取引先責任者として作成されている場合は、Pardot にプロスペクトを自動的に作成する(Automatically create prospects in Pardot if they are created as a Lead or Contact in Salesforce)」の設定が有効な場合のみ、Email項目に値が入っているリードor取引先責任者を元にプロスペクトとして生成される。