※下記の手法はTekuru代表の武田さんにご教授いただいたものです。
概要
「複数選択リストにすると分析が困難になるため選択リストにした方が望ましい」とはいうものの、どうしても複数選択リストを用いてデータを集計してそれを分析したい場合もあるかと思います。
本記事では「複数選択リスト」をレポート・ダッシュボードで分析可能なかたちで実装する方法についてご紹介致します。
以下では、新しいMA製品を開発・販売している企業が商談に「検討中の競合製品」項目を複数選択リストとして設けたいというユースケースを手掛かりとして解説していきます。
実装編
こんな感じの複数選択リストがあるとします。
複数選択リストの各項目に関して、「~カウント」と「~比率」のカスタム項目を「データ型:数式」で作成します。
項目 | 戻り値のデータ型 | 概要 |
~カウント | 0 or 1 (数値) | 複数選択リストに当該の値が選択されていれば1、選択されていなければ0 |
~比率 | 0%~100%(パーセント) | 複数選択リストの選択値において当該の値が占める割合。例えば、Hubspotだけが競合製品の場合は100%、Pardot・Marketo・Hubspotが競合製品の場合はそれぞれ33%ずつ。 |
今回の場合、下記の8項目を作成します。
- Pardotカウント
- Marketoカウント
- Hubspotカウント
- その他カウント
- Pardot比率
- Marketo比率
- Hubspot比率
- その他比率
カウントの数式
比率の数式
上記を全て組むと、レコードページは下記のようになります。
分析編では上記を用いてレポートを作成します。
分析編
※間違えて商談ではなく、取引先に項目作成してしまったので、商談となるべき所が商談になっています。
カウント項目は「合計」で集計
比率項目は「平均」で集計
以上の設定により、商談から下記のそれぞれの数値が確認できるようになりました。
- 各製品が競合として何度挙げられているか
- 競合製品全体において当該商品が占める割合