記事の目的
単一レコードに対して複数ユーザで共同で取り組む系のOOTB機能を整理・理解する。
結論 – 〜チームとは要するに何なのか?
「〜チーム」とは、要するに「(商談における)取引先責任者の役割」のユーザVer.である。
例えば、商談チームは「取引先責任者の役割」ならぬ「ユーザの役割」のことである。
機能的には、役割と同時にアクセス権も定義できる(=新しく付与できる)という点が「取引先責任者の役割」との主な相違である。
各機能の概要
■取引先チーム
概要:取引先に関係するユーザを定義する(ことでアクセス権を付与できる)機能
設定:取引先の関連リストでユーザごとに役割・アクセス権(取引先・商談・ケース)を定義
説明:取引先に対して各ユーザが担う役割の定義 および 当該の取引先(に関連する商談・ケース)へのアクセス権の付与が可能
取引先
LユーザA 営業(取引先:RU、商談:RU、ケース:R)
LユーザB CS(取引先:RU、商談:R、ケース:RU)
■商談チーム
概要:商談に関係するユーザを定義する(ことでアクセス権を付与できる)機能
設定:商談の関連リストでユーザごとに役割・アクセス権(商談)を定義
説明:商談に対して各ユーザが担う役割の定義 および 当該の商談へのアクセス権の付与が可能
商談
LユーザA 営業(商談:RU)
LユーザB CS(商談:R)
■ケースチーム
概要:ケースに取り組むユーザのグループ(=ケースチーム)を事前定義した上で、ケースごとに関係するユーザorチームを指定する(ことでアクセス権を付与できる)機能
設定:ケースチームを事前定義 + ケースの関連リストでユーザ・チームを指定
説明:ケースに取り組むチームの定義 および 当該のケースへのアクセス権の付与が可能
- ケース
- ユーザA T.M.さん(ロール:対応者 – RU可)
- チームB 製品A専門チーム
- ユーザC I.S.さん(ロール:対応者 – RU可)
- ユーザD A.T.さん(ロール:対応者 – RU可)
- チームE エグゼチーム
- ユーザF S.Y.さん(ロール:閲覧専用 – R可)
- ユーザG T.S.さん(ロール:閲覧専用 – R可)
■キュー
概要:ユーザのグループ(=キュー)を事前定義した上で、レコードの所有者としてキューを指定できる機能
設定:キューを事前定義 + レコードの所有者でキューを指定
説明:グループでのレコード所有 および グループで承認プロセスにおける承認者となることが可能
ケース – IT製品サポートチーム
■取引先責任者の役割
概要:商談に関係する複数の取引先責任者を記録する機能
設定:商談の関連リストで取引先責任者ごとに役割を定義
■取引先責任者ロール
概要:取引先に関係する複数の取引先責任者を記録する機能
設定:取引先の関連リストで取引先責任者ごとに役割を定義
補足
取引先チームと商談チームでは、各ユーザが自分自身に紐づく「デフォルトの取引先チーム」と「デフォルトの商談チーム」を事前定義しておくことで、当該のユーザがレコード所有者となった場合に他のチームメンバーを自動的に当該のレコードの取引先チームor商談チームに追加することが可能。
ケースチームはケースの「割り当てルール」によって自動で(ケースのケースチーム関連リストへの)割り当てが可能
取引先チームの設定方法
①設定>取引先チームから「取引先チーム」を有効化
②上記導線で取引先のページレイアウトに「取引先チーム」関連リストを追加
③上記導線で「チーム内の役割」を定義
④右上のアイコン>設定>高度なユーザの詳細から「デフォルトの取引先チーム」を定義
商談チームの設定方法
①設定>商談チームの設定から「チームセリング設定」を有効化
②上記導線で商談のページレイアウトに「商談チーム」関連リストを追加
③右上のアイコン>設定>高度なユーザの詳細から「デフォルトの商談チーム」を定義
ケースチームの設定方法
①設定>ケースチームから「ケースチーム内の役割」を定義
②上記導線で「定義済みのケースチーム」を定義
キューの設定方法
①設定>キューからオブジェクトごとにキューを定義