概要
Community CloudでFAQを表示する場合、下記の手順を踏むことになります。
- ナレッジ表示に関する業務要件の策定(どんな感じでやってきたいか)
- ナレッジ表示に関する機能要件の策定(レコードタイプ・データカテゴリ・カテゴリグループの決定)
- ナレッジ表示に関する非機能要件の策定(アクセス権の決定・コミュニティでどんな感じで表示したいか)
- ナレッジのメタデータ関連実装(カスタム項目・ページレイアウト・標準項目の表示ラベルなど)
- コア側機能要件の実装(レコードタイプ・データカテゴリ・カテゴリグループ)
- コア側非機能要件の実装(プロファイルレベルでのアクセス権の設定・ナレッジユーザの設定)
- コミュニティ側機能要件の実装(データカテゴリとトピックの関連付け)
- コミュニティ側非機能要件の実装(コミュニティビルダーで綺麗に見せる)
ここで、要件定義時に非常に注意しなくてはならないこととして「データカテゴリ」および「トピック」それぞれのカテゴリ数制限があります。
これを知らないまま要件定義を行って、お客様に既存FAQの整理などを依頼してしまうと、実装時に大きな手戻りが発生する危険があります。
データカテゴリの制限
(アクティブな)カテゴリグループ:3個
1カテゴリグループあたりの最大データカテゴリ数:100
1カテゴリグループあたりの最大階層数:5
1記事に割り当て可能なデータカテゴリ数:1カテゴリグループあたり最大8個まで(※この制限を回避したい場合、1記事へのデータカテゴリ割り当てを8個までにする運用回避を行うか、データカテゴリとトピックの自動割り当てを無視したナレッジへのトピック直接割り当てを行うことになる。)
トピックの制限
大カテゴリ25個・中カテゴリ10個・小カテゴリ10個で最大3階層まで
ヘルプに記載されていないトピックの重大な制限
同名のトピックは一つまでしか許されない。
従って、異なる大カテゴリの下に同名の中カテゴリを区別して配置することができない。
例えば、下記ような製品シリーズごとのFAQの表示というユースケースを想定してみる。
この場合、Community CloudのトピックではA-100シリーズ配下の「本体」とF-200シリーズ配下の「本体」は区別されることがない。
従って、「本体(A-100シリーズ)」と「本体(F-200シリーズ)」に命名を分けるといった回避策を取る必要がある。