Salesforce-Sansan連携まとめ

By | February 20, 2021

前書き

σ(。・ω・。)自身Sansan連携の実装やったことないので、参考程度にノ

概要

Salesforce-Sansan連携には大きく以下の5つのパターンがある。

No.NameDescription
02019年頃までの旧連携Data Hubが登場する以前のいわゆる旧連携
1Data HubありのSalesforce連携 Salesforce側のレコード作成・名寄せ・帝国データバンク情報連携などが全て自動でなされる。価格が非常に高い。
2Data HubなしのSalesforce連携Sansan側の情報がSalesforceの「名刺」オブジェクトに取り込まれる。現在提供されているか不明。
3Scan to Salesforce OCR機能のみ無償提供したもの。Sansanとの契約がなくても利用できる。
4CSV連携SanSan側の情報をCSVでエクスポートして、データローダやデータインポートウィザード経由でインポートする方法
5API連携SanSan側の情報をAPI経由でSalesforceに取り組む方法

以下、それぞれ簡単に見ていきます。

参考:2019年頃までのいわゆる「旧連携」

Sansan Data Hubが登場するまでは下記のような連携が標準仕様でした。旧連携の対象は2018/10/01以前にSansanを契約した企業でしたが、2019/12/31に旧連携の機能そのものが完全に廃止されました。

ポイント↓

  • Sansanに取り込まれた名刺データがそのまま「リード」or「取引先責任者」として自動で取り込まれる。
  • Sansanを契約していればSalesforce連携も無償で利用できた。

Data HubありのSalesforce連携

Sansan Data HubはSansanが提供するデータ統合サービスで、下記の通り、非常に多機能です。しかしながら、価格が非常に高いというのもまた特徴と言えます。

ポイント↓

  • Sansanに取り込まれた名刺データはまず「名刺」オブジェクトに取り込まれる。
  • 「取引先・リード・取引先責任者」の作成・紐づけが自動
  • 自動名寄せ機能あり(※表記揺れ対応)
  • 帝国データバンク情報自動連係可能

参考リンク:「Salesforce連携導入ガイド」

Data HubなしのSalesforce連携

Data HubオプションなしのSansan契約の場合、下図のような連携が標準仕様となります。すなわち、Sansanに取り込まれたデータがまずSalesforce側の「名刺」オブジェクトに取り込まれ、そこから「リード」や「取引先責任者」に”手動で”紐づけるという仕様です。

ポイント↓

  • Sansanとの契約があれば、この連携機能そのものは無償で利用可能
  • 名刺データの「リード」や「取引先責任者」への紐付けは手動

※2021/10/18現在、この連携手法に関する公式ドキュメントが削除されており、この連携手法がまだ利用できるか不明な状態です。

Scan to Salesforce

Scan to Salesforceは「AppExchange」で無料公開されている名刺読込のためのOCR機能です。厳密にはSansan-Salesforce連携ではないにも関わらずなぜここに記載しているかというと、Sansan Data Hubを利用しないのであれば、Sansanそのものを解約してScan to Salesforceに移行してしまった方がよいパターンが意外と多いからです。

ポイント↓

  • 名刺データの取り込みはスマホアプリ経由
  • 名刺データの「リード」や「取引先責任者」への紐付けは手動

参考リンク:「Scan to Salesforce – 管理者ガイド」

CSV連携

CSV連携はその名の通り、CSVエクスポートしたSansanデータを(データローダやデータインポートウィザード経由で)Salesforceにインポートする連携方法です。

ポイント↓

  • 連携方法としては簡明
  • CSVデータの整形が面倒
  • 適切なインポート先の決定(=つまり、「リード」として取り込むのか、「取引先責任者」として取り込むのか)が面倒

API連携

SanSanの名刺データをAPI経由でSalesforceに自動で取り組む連携方法。

ポイント↓

  • コーディングによる開発が必要
  • 要件が複雑化するほど、開発工数(開発コスト)が増大

↓サンプルイメージ(※Sansan側の名刺データと同期する「外部オブジェクト」を利用するなど、もっと色々やり方はありそう)

補足:Salesforce-Sansan連携の工数について

Sansan連携の工数は「何をどこまでやるか」に大きく依存する印象です。

以下、チェックポイント。

  • DataHubはあるのか
  • MAツール(Pardotなど)とも連携させるのか
  • 重複ルールどうするのか
  • データ移行はあるのか
  • 運用どうするのか
  • 運用マニュアルは作るか

単に連携の初期設定を行うだけであれば、小一時間もあれば終わる一方で、「運用ルールの策定」・「システムアーキテクチャの検討」・「重複ルールの策定」・「名寄せルールの策定」・「データ移行」・「運用マニュアルの作成」などの必要性がある場合は数か月単位のプロジェクトになるかと思います。