「メールメッセージ(EmailMessage)」の仕様概要

By | December 2, 2020

前提

本記事は「拡張メール」が有効化されていることを前提とする。

基本のキ

DBの観点において、Salesforceのメールデータ取り込みには大きく二パターンあります。

①メールデータが「ToDo(Task)」に入るパターン

②メールデータが「メールメッセージ(EmailMessage)」に入るパターン

それぞれのパターン分岐はざっくり以下の通り。

【メールtoSalesforceでBCCを用いてメールをSalesforceに取り込んでいる場合】

→「ToDo(Task)」にメールデータ保存

【Salesforceからメールを送信した場合・メールクライアントからメールを取り込んでいる場合】

→「メールメッセージ(EmailMessage)」にメールデータ保存

ToDoとメールメッセージの違い

基本を押さえたところで両者の違いについて確認していきたいと思います。

【DBの相違】

1.「ToDo(Task)」に入る場合

2.「メールメッセージ(EmailMessage)」に入る場合

※「EmailMessage」レコードは人(Lead,Contact)に対してActivityId経由で紐づくのに対し、人以外に対してはRelatedTo経由で紐づく。両者の違いが微妙な仕様上の違い(リードや取引先責任者の活動コンポーネントでは”未開封”などのステータスが漏れなく確認できるのに対して、RelatedToの活動コンポーネントでは開封済のステータスだけが表示されるなど)につながることがある。

【項目の相違(データの入り方の相違)】

1.「ToDo(Task)」に入る場合

以下のように「コメント(Description)」項目に全ての情報が入ります

2.「メールメッセージ(EmailMessage)」に入る場合

以下のように「送信元アドレス」・「差出人名」・「宛先アドレス」・「CCアドレス」・「BCCアドレス」・「件名」・「HTML内容」・「テキスト内容」の情報が別々の項目に記録されます。

【機能の相違】

特筆すべき相違として、Salesforceからメールを送信し「メールメッセージ(EmailMessage)」に情報が入るかたちの場合、顧客がメールを開封したかどうかといった情報がリアルタイムで確認できます。

補足

「メールtoケース」においては、メールの情報は「ToDo(Task)」の「メールメッセージ(EmailMessage)」の両方に記録されます。