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概要
取引先オブジェクトと商談オブジェクトに用意されている「パートナー」関連リストでは、各取引先に対する別の取引先の役割・各商談における別の取引先の役割をそれぞれ定義することができる。
要するに「取引先責任者の役割」の取引先ver.である。
仕様
・取引先と商談の「パートナー」関連リストから、役割の定義された「パートナー」レコードを作成できる。
・商談で定義した「パートナー」は(親の)取引先レコード側にも自動で反映される
・UI上で既存レコードを編集することができない(ので、編集する場合は一度レコードを削除して、再作成する必要がある。)
→参考リンク:IdeaExchange – Allow Editing of Partners Related List
・「パートナー」オブジェクトはオブジェクトマネージャ上に表示されない
・上記の理由により、オブジェクトに関連した様々な標準的カスタマイズを行うことができない
ユースケースと評価
■ユースケース
- ある取引先と別の取引先の関係性の記録
- 商流の記録
- 共同で商談を実施したパートナー企業の役割を商談に紐づけて記録
■評価
残念ながら、ほぼ使い物にならない。もし同様のことを実現したい場合はカスタムオブジェクトで同一機能を再現することが望ましい。理由は以下。
- 大抵の場合、取引先参照項目で事足りる(子オブジェクトにすると一覧表示に出せず、レポートやBIでの分析も難しくなる)
- 上記で仮に要件が満たされない場合でも、「取引先責任者の役割」を定義すればそれでほぼ事足りる
- オブジェクトマネージャで扱われないオブジェクトのため、大半の標準機能を利用できない
上記の評価については、「既存レコードの編集という基本的な機能が10年間実装されないまま放置されている」・「それどころか、IdeaExchangeへのコメントすら10年間行っていない」・「設定方法に関する公式ヘルプ記事が存在しない」という事実から、Salesforce公式もほぼ同様の見解を有していると推測される。
設定方法
①レコードページに「パートナー」関連リストが表示されていない場合、オブジェクトのページレイアウトから「パートナー」関連リストを追加する。
②「役割」項目の選択リストの値を変更したい場合、Classic画面に切り替えた上で、「設定>カスタマイズ>取引先>パートナーの役割」から値を変更する。