拡張ドメイン必須化の背景

By | November 10, 2022

拡張ドメイン(Enhanced Domain)とは何か?

「拡張ドメイン(Enhanced Domain)」とは、Salesforce組織に関連する全てのURLを「私のドメイン」ベースのURLに自動変更する機能である。

https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.domain_name_enhanced_considerations.htm&type=5

適用スケジュール

Winter ’23:Sandboxおよび非本番組織において適用必須(※延長を有効化している場合を除く)
Spring ’23:本番組織において適用必須

拡張ドメイン有効化(=URLの変更)により発生し得る問題

以下のうち、既存URLに静的に依存しているものは全て機能を停止する。

  • 既存ロジック(Apex, フローなど)
  • AppExchange
  • 管理パッケージ
  • 既存URLを用いたブラウザアクセス(ブックマークなど)
  • インテグレーション
  • ファイアーウォール設定
  • SSO

拡張ドメイン適用必須化の背景

サードパーティークッキー(=別ドメインから発行されたCookie)のブラウザサポート停止に伴い、クロスドメインのコンテンツアクセスに影響が発生する可能性が生じたため、Salesforceは全てのコンテンツのURLを「私のドメイン」に合わせる形で統一化することを決定した。

■クロスドメインのコンテンツアクセスへの影響の例

  • Visualforceページを埋め込んだレコードページにアクセスしようとしても、ブラウザのクロスドメイン検知により、ブロックされる。
  • Communityからファイルにアクセスしようとすると、ブラウザのクロスドメイン検知により、ブロックされる。

エラーメッセージの例:「ブラウザがクロスドメインCookieをブロックしているため、このページを表示できませんが、SalesforceClassicでこのページを表示できます。」

参考

公式ヘルプ「拡張ドメインを使用する理由」

公式Youtube動画「【Salesforce サポート】拡張ドメインの有効化 〜機能概要から有効化の準備まで〜」