SalesforceのNo Softwareは自己否定だったのではないのかという疑問について

By | November 1, 2022

記事の意図

深い洞察をあれこれ行うつもりはなく、そもそもSoftware企業であるSalesforceが”No Software”を謳い文句にしていたのはトヨタが”No Car”を謳ったり、任天堂が”No Game”を宣伝文句にするくらい意味不明だったのではないかという(現代人から見ると)至極真っ当な疑問を解消したい次第

結論

初期のSalesforceは「フロッピーやCD使ってインストールしないといけないソフトウェアと違って、うちはただのWebサイトですよ」というノリで自社製品をアピールしていた。

当時の状況(2000年頃)

  • Windows2000が発売されたばかりで、Windows98やWindows95が多く利用されていた。
  • ソフトウェアを利用するには、以下の手順が必要だった。
    • ソフトウェアが記録されたフロッピーやCDを物理店舗での購入や郵送により入手する
    • フロッピーやCDを何枚も入れ替えながらインストールする
    • 容量不足・スペック不足・追加ライブラリのインストール・OSがそもそも対応していないなどの様々な問題を解消する
  • 企業で決裁権を持ってるジジイは大体ソフトウェア嫌いだった

こういう状況においてSalesforceは今で言うところのクラウド製品だったので、「うちはソフトウェアではなく、ただの会員制ウェブサイトです!」というノリで当時の業界No.1CRM(Siebel CRM)のDreamforce的なイベントの会場(※San Diego Convention Center)の前まで乗り込んで「ソフトウェアのSiebel CRMはクソ」キャンペーンを展開するなどした。

■威力営業妨害レベルのエグい営業↓

https://www.businessinsider.com/marc-benioff-salesforcecom-chief-has-pulled-some-crazy-stunts-2012-3

■Siebel CRM

https://docs.oracle.com/cd/E14004_01/books/ConfigApps/WebTemplates5.html

■昔のSalesforce

https://thinkit.co.jp/free/article/0710/8/1/
https://thinkit.co.jp/free/article/0710/8/1/
Author: Regardie

Salesforce & AWS Enthusiast.