概要
数式のデータ型を「テキスト」に設定し、リッチテキストエリアやロングテキストを参照しようとしてもエラーが出て参照できないという問題の解決法
結論
下記の手順で設定すれば問題ありません。
- 親オブジェクトの数式で参照したい項目と同様の項目を子オブジェクトに作成した上で、項目レベルセキュリティまたはページレイアウトで「参照」のみに設定
- プロセスビルダー「子レコードの親レコードへの参照生成時に親レコードの当該項目の値取得(参照がある状態でレコードが作成された場合+参照先が更新された場合)」を組む
- プロセスビルダーで「親レコードの当該項目更新時に子レコードの当該項目更新」のロジックを組む
具体例
具体例を見てみます。
取引先のリッチテキストエリア型「カラフルねこ」更新を商談から確認にできるようにしたい場合
①商談にも「カラフル」項目を作成
②商談側で編集されないよう「参照のみ」に設定
※タイトに運用したいならFLSでの設定が推奨
③商談の取引先項目生成時(=取引先への参照がある状態で商談レコードが作成された際+取引先への参照が更新された際)に商談「カラフル」項目が親レコードの「カラフル」項目の値で自動更新するロジックを構築
※商談の「取引先」項目が必須であるため、下記設定となっていますが、そうでない場合はISNEW() && NOT(ISBLANK([Opportunity.AccountID]))となるのが一般的です。
※実際に実装する際は下記もISNEW() || ISCHANGED([Opportunity].AccountId)などのようにまとめます。 なので、一般的には、(ISNEW() && NOT(ISBLANK([Opportunity.AccountID]))) || ISCHANGED([Opportunity].AccountId)で組んでいくことになります。
④取引先「カラフル」項目更新により商談「カラフル」項目が自動更新されるロジックを構築
これで完成です。