Contents
概要
・本記事では、レコードハンターからフローを呼び出す方法について解説します。
・レコードハンターの概要および基本設定については『「RecordHunter(レコードハンター)」の実装方法(基礎編)』をご参照ください。
本記事で作成するフロー
Record Hunterの鉄板ユースケースの一つは、人材紹介業における求人と求職者のマッチング作成です。
本記事では、下記動画のように「求人のレコードページに配置したRecord Hunterで求職者を検索し、選択した求職者と求人とのマッチングレコードを一括作成する」という流れを実現したいと思います。
Salesforce – Record Hunter – Watch Video
①求人レコードページで求職者を検索
②求職者を複数選択し、「マッチング作成」ボタンをクリック
③マッチングレコードが自動生成されていることを確認
参考:ERD
前提知識:Record Hunterからフローへの情報の受け渡し
実際の設定方法を確認する前に、「そもそもどのようにしてRecord Hunterコンポーネントから求人と求職者のレコードIdの情報をフローに渡すのか(別の言い方をすれば、どのようにしてRecordHunterが配置されているレコードページのレコード情報と選択した検索結果のレコード情報をフローに渡すのか)」という疑問に対する答えを明確にしておきます。
結論、Record Hunterでは下記変数をフローに事前定義しておくと、コンポーネント側の情報がフローに引き渡される仕様となっています。
変数名 | 渡される値 | データ型 |
contextId | レコハンを配置しているページのレコードID | 「入力で使用可能」なテキスト型変数 |
selectedIds | 検索結果で選択したレコードIDのリスト | 「入力で使用可能」なテキスト型コレクション変数 |
図にすると以下の通りです。
設定の流れ
- 画面フローの作成
- Record Hunterコンポーネントへの(上記フローを呼び出すための)ボタンの追加
画面フローの作成
以下のようなフローを作成します。
手順は以下の通り。
①下記のリソースを事前作成する。
変数名 | データ型 |
contextId | 「入力で使用可能」なテキスト型変数 |
selectedIds | 「入力で使用可能」なテキスト型コレクション変数 |
recordVar_Matching | マッチングのレコード変数 |
recordCollectionVar_Matching | マッチングのレコードコレクション変数 |
②以下の要素を順次設定
- レコードを取得:contextIdを用いて求人レコードの詳細を取得
- レコードを取得:selectedIdsを用いて候補者レコードの詳細を取得
- ループ:候補者のレコードコレクション変数(2番の取得結果)をループ
- 割り当て:マッチングのレコード変数に値を割り当て
- 割り当て:マッチングのレコードコレクション変数に上記レコード変数を追加(add)
- レコードを作成:マッチングのレコードコレクション変数(5番の結果)を用いてレコード一括作成
Record Hunterコンポーネントへのボタンの追加
編集ページで「RHG – List(※新版)」or「Data Table with Flow(※旧版)」のプロパティとして以下を設定する。
- Flow Names:先ほど作成したフローのAPI名
- Flow Labels:ボタンの名前 ※今回の例の場合:「マッチング作成」