前書き
B2B Commerce Cloud LEX版に最近登場した「バリエーション商品(Variation Product)」の仕様について解説していきたいと思います。
仕様
「バリエーション商品(Variation Product)」では、同一のPDP上で「サイズ(S・M・L)」や「色(黒・赤・白)」を変更することができます。
各バリエーションはそれぞれ個別の「商品(Product)」レコードであるため、個別でSKUを割り当て、(必要であれば)在庫を管理することが可能です。
VF版の①「集合商品(Aggregated Product)」と「属性駆動型商品(Attribute Driven Commerce)」の二重管理問題②「属性駆動型商品(Attribute Driven Commerce)」の各バリエーションに独自のSKUが割り当てられない問題の二つが解消され、きちんと実用に耐え得る仕様となっております。
技術的な仕様としては、バリエーションの親商品とバリエーションの子商品がそれぞれ独立した「商品(Product)」レコードとして管理される一方で、属性情報については「商品属性(Product Attribute)」レコードとして外出しされます。
具体的には下記の図の通りです。
問題点
2021年2月現在の仕様では、①選択した属性値に基づいて画像を切り替える機能がない(=どれを選択しても常に画像が一緒である)と②PLPに全てのバリエーションが表示されてしまう(=↓の画像を参照)という二つのUI・UX的な問題があります。
特に後者の仕様(=全バリエーションがPLPに表示される)は、前者の仕様(=どのバリエーションでも画像が一緒)とのコンボでなかなか凶悪です。
下の画像を見てわかる通り、白色のシャツであろうが黒色のシャツであろうが全て同じ青シャツの画像(=親バリエーション商品に設定した画像)になってしまいます。
※上記②の問題はSummer`21のリリースで修正されました(2021/05/21追記)
補足
設定方法の詳細はこちらのヘルプから確認可能です。