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執筆の背景
この記事は「Salesforce Advent Calendar 2019」の10日目の記事です。
こんにちは、りがるでぃ🍀です( ˙꒳˙ᐢ )
今回は、「プロセスビルダーとフローの組み合わせ方」について書いていきたいと思います(ර⍵ර)✧
執筆動機は、σ(。・ω・。) がSalesforce歴2週間くらいの頃、実業務でプロセスビルダーとフローの組み合わせの必要に迫られ、その際「プロセスビルダーとFlow Builder の機能を組み合わせる」のTrailheadを読んでも流れがなかなか理解できなかった体験にありますっ(⊃`・ω・∩)シュッ
プロセスビルダーとフローを結びつけるユースケースとして多いかもしれないパターン
特定のレコードの作成・更新を発火点として、親子関係にない別のオブジェクトのレコードを絡めたロジックを組む |
プロセスビルダーとフローを組み合わせる流れ(今回は流れを分かりやすくするために、「フロー変数」の作成を冒頭に持ってきています。)
①プロセスビルダーの情報を格納するためのフロー変数をフロー側で事前に準備する。 ②プロセスビルダーを作成。フローに引き渡したいレコードの情報をフロー変数に渡す。 ③フロー変数で引き継いだプロセスビルダー側の情報を使用してフローを組む。 |
実際の例(以下のシナリオに沿って、作成していきたいと思います。)
金額2000万以上の商談レコードが作成された際、当該商談の取引先の種別が危険顧客である場合、今回の商談および取引先を参照する与信審査レコードを自動作成するロジック組む |
手順1:プロセスビルダーからフローに商談レコードの項目情報を引き渡すためのフロー変数を事前にフロー側で作成する。
1.新規「自動起動フロー」を作成し、「ツールボックス」の「マネージャ」から「新規リソース」をクリック。データ型は「テキスト」を選択し、フロー外部での可用性の「入力で使用可能」にチェックを入れる。(※これでフローの外部であるプロセスビルダーにおいて、フロー変数に情報を「入力」することが可能に)
※今回はレコードID・参照取引先レコードIDの二つをフローに引き渡したいので、レコードIDを格納するためのフロー変数と参照取引先レコードIDを格納するためのフロー変数をそれぞれ作成します。
2.一旦、フローを保存する
手順2:プロセスビルダーを組んで、渡したい情報をフロー変数に格納する
1.こんな感じにプロセスビルダーを組みます。
内容解説
①商談レコードの「作成」時のみ、このプロセスビルダーは発動する
②商談金額2000万以上の場合のみ、アクションへ
③フローアクション発動。その際、起点となった商談レコードの「レコードID」と「参照先の取引先レコードID」をフローで定義した「フロー変数」にそれぞれ格納。
2.作成したプロセスビルダーを保存・有効化
手順3:与信審査レコードを作成するフローを作成する
1.こんな感じのフローを組みます。
内容解説
①プロセスビルダーの起点となった商談レコードの「参照先取引先ID」にIDが一致する取引先レコードの取得
※条件:ID==「フロー変数(プロセスビルダーの起点となった商談レコードの参照先取引先IDが格納された変数)」
②取得した取引先レコードの種別が「危険顧客」かどうかを判定
③プロセスビルダーの起点となった商談レコードとその参照先の取引先レコードをそれぞれ参照する与信審査レコードを自動作成するコンポーネントを作成
※項目の値設定:
参照先取引先ID==「フロー変数(プロセスビルダーの起点となった商談レコードの参照先取引先IDが格納された変数)」
参照先商談ID==「フロー変数(プロセスビルダーの起点となった商談レコードのIDが格納された変数)」
2.フローを保存・有効化