データローダ入門(外部キーの利用編)

By | April 29, 2020

概要

データローダ入門講座。

今回は(SalesforceIdではなく)外部キーを利用してレコードに更新をかける方法について紹介します。

「法人番号」をキーとして別システムの取引先情報を用いてSalesforceの取引先に更新をかけるという例を手掛かりに解説していきたいと思います。

※UPSERTのINSERT的な側面については今回扱いません。

前提

データローダがインストール済みである(インストール方法はこちら

基礎知識(そもそも外部キーとは何か)

通常は以下の画像のように、SalesforceレコードIDをキーとして更新処理がかけられます。

外部キーを利用すると、SalesforceレコードIDではなく任意の項目をキーとして更新処理をかけられるようになります。

手順1(SF側に外部キーの項目を作成する)

①カスタム項目を作成する

  • データ型は数値やテキストにするのが一般的です。
  • 外部IDのチェックは必須です。
  • ユニークは形式上任意ですが、キーはユニークでないと機能しないため、事実上必須です。

手順2(投入するCSVの確認)

今回、「法人番号をキーとして」すなわち「法人番号が一致するかどうかを基準として」Salesforceの取引先レコードに更新をかけていきます。

更新に使用するCSVファイルの中身は↓です。

更新対象のSalesforceレコードは↓

手順3(外部キーを用いたレコードの更新)

上で準備したCSVを用いて、取引先レコードに更新処理をかけます。

①UpdateではなくUpsertをクリック

※外部キーを利用する場合は必ずUpdateではなくUpsertを選択します。

②「更新対象のオブジェクト」と「更新に利用するCSV」をそれぞれ選択し、「Next」をクリック

※一覧に現れなければ「Show all Salesforce objects」にチェックを入れます。

③表示される画面でキーを選択。今回は「法人番号(CorporateNumber__c)」項目をキーにしたいので、”CorporateNumber__c”を選択します。

④ここは何もせずそのまま「Next」をクリックします。

⑤「Create or Edit a Map」をクリック

⑥「Auto-Match Fields to Colums」をクリック

⑦「Next」を押し、ログ出力先フォルダを指定したら「Finish」で実行

⑧成功すると、実行結果が表示され、「View Successes」や「View Errors」からより詳細なログを確認できます。

これにて更新完了です(・ω・)b